サッカー五輪代表の試合で思ったいくつかの事

まぁシリアに負けてしまったわけですが、試合前になんとなくいやな予感がしていました。移動の時間が重なってしまったので、テキスト速報や首都圏に入ったらワンセグで見ていたのですけども、結果はなんとも残念でした。(群馬辺りでもワンセグは入ったのですがあまり安定せず。でも新幹線乗りながらテレビ見れるのはすげーね)
嫌な予感の要因はいくつかあるのですが、1つは試合前の談話。危機感が伝わってくるのは山田や権田辺りのみ。あとは監督も含めなんとも客観的すぎるといいますか、実感が伴わない印象でした。人それぞれの個性や性格もありますから一概になんともいえませんし、気合いが入っていたとしてもやや上滑りしているような感じでした。
もう1つの要因は、日本に限りますが通常この時期は日本ではオフシーズンであるということです。試合勘が戻っていないとよくいいますが、合宿を張ったとはいえ足取りが重く、また、復帰明けの山村は本調子にはほど遠いようでした。まだ、扇原の方が安定していたのでは?(個人的に扇原の方が好きなだけですけど)
従って、結果は致し方なし。今後の予選は半分は運任せとなったわけですけども、試合の順番的には日本の方が有利だと見ています。シリア戦のショックが冷める前に、比較的得点が量産できるであろうマレーシア戦に臨める訳ですから、悔しさを全部ぶつけるくらいの勢いでいけると思います。ただし、空回りしないこと。次のバーレーン戦は足下を救われない事。シリアの方は最終戦がマレーシアですから、大量得点が必要な状況になった場合、逆にプレッシャーになると思われます。
まぁ、プレーオフになってもまったくロンドンへの道が閉ざされたわけではないのですが、かなり険しい回り道です。できれば1位通過したいところ。
さて、またシリア戦の感想に戻りますが、この試合、清武か大津がいたらもう少し落ち着いた試合になったのではないかなと思います。まぁそれ以外にも香川や宇佐見やらを招集できればベスト。他にも宮市や指宿、国内組では金崎や原口、工藤(水沼はどこいった?)なんかもいます。また昨シーズン活躍した柴崎や茨田なんかも注目です。監督が優勝したアジア大会のメンバーをベースに大事にしたいという意図も理解はできますが、端から見ていても漂う閉塞感を打破するのはメンバーの入れ替えだと思っています。(レギュラーとサブの入れ替えも含め、今更、連携を構築するのは難しいので個人技が光る選手に限られますけども)
そこで心配なのは権田選手。たまたま試合後のインタビュー見ましたが、GKというポジションながらの気質からか責任を受け止めすぎのような感じがしました。一時期の川口選手に近いものを感じます(ちょっと危険な感じ)。個人的には権田の方がキャプテンに向いていると思うのですけども、ちょっと追い詰めすぎた状態で、重要な試合に起用するのはちょっとリスクの方が大きいかなと思います。
あとは諸々雑感です。
・ピッチのせいにはできないんじゃない?
A代表のタジキスタン戦の時も思ったのですが、あまりもうピッチがピッチがって言わない方が良いと思います。今でも学校のサッカーは土のグラウンドが多数ですし、高校サッカー出身の選手は、実は慣れや親しみがあるんじゃないかと思ってしまうほどのプレーでした。ついでに言うと、人工芝については怪我の誘因になるのであまり好ましくないと思います。
・そろそろ秋春制にしない?
日本ではオフシーズンだったことを上に触れましたが、春秋制の弊害が各処に表れています。春秋でもいいのですが、各国で統一して欲しいのが主旨です。
・U-23ってそもそもどうなの?
サッカーの大会の位置づけとしては、W杯を頂点として各大会の序列ができていますが、U-23とはなんとも中途半端です。というのも、ユース(20歳)以上になると、年代的な差はほぼ皆無です。特にここ近年は、メッシやCロナウドらが20歳そこそこでトップスターの仲間入りしており、メッシにいたっては一時は「オリンピックは出なくていいんじゃない?」とバルセロナが渋ってました。ずいぶん昔からオリンピックでのサッカーの位置づけは揉めてたみたいですけど。
・扇原に注目!
単純に好きなタイプの選手なだけです。将来的には遠藤の後継者になれる選手じゃないかと思っています。体格的には長身で骨太で、昨年亡くなった松田や久保を彷彿とさせます。ポジション的にはボランチですがディフェンスもできます。(そう見ると中田浩二に近い気もしてきますが)セレッソファンではないけども注目していきたいです。

松田直樹というサッカー選手について

あまり著名人や有名人の死に直面しても悼むことはあっても涙を流すことはあまりなかった。つい最近では、レイ・ハラカミさんが亡くなってしまうし、身近でも知人が亡くなるなど、若い人の死はとてもいたましかったけれど、涙は流せずにいた。
松田選手が倒れたというニュースはtwitter上で噂レベルで流れ始め、なかなか確報が出てこず、最初は熱中症かという話もあった。けれどもだんだんと事情が分かるにつれて相当厳しい状態だというのが素人ながらも理解した。もうただひたすらに祈るしかなかった。ニュースやらブログやらで松田選手の過去の経歴やどんな選手なのかという内容を聞くようになり、辛うじて現在進行形ながらもまるで訃報後のような取り上げ方に若干腹立たしくもあった。
そして亡くなったというニュースがあった日は、為替介入や合併騒ぎがあり、仕事に忙殺されていた。そして、一段落したあと自然と涙が溢れた。自分でも意外だった。入団当時からのファンではあったけれども、そこまで特別な存在だったのかという自覚はなかった。
少し歴史を振り返る。
自分がマリノスファンになった理由は単純に色であった。トリコロールカラーがとても魅力的だったから。Jリーズ発足当時は小学生であったし特にサッカーをやっていたわけではないので大した理由ではなかった。そんな理由で好きになったチームは守備が強く、松田が入団した当時は、川口や井原、小村といった日本を代表する選手たちがいて、その中で1年目からレギュラーとして活躍していた。
Jリーグもさることながら、日本代表としての松田の活躍は気がつくと凄まじいものだった。気がつくとというと語弊があるかもしれないが、各年代で世界大会を経験している。匹敵するのは中田英寿くらいだ。
近年になり年齢的にも体力的にもピークを過ぎて、個人的にはマリノスでベテランらしく渋く続けてくれると嬉しいと思っていたが、2010年のシーズン終了後まさかの戦力外通告だった。年俸ダウンでもサインしたこともあった選手に対して、あまりにも残酷な仕打ちのようにも思えた。
次の「新天地」が話題になるなかで、松田が決めたのは松本山雅だった。松本はそこまで親しい印象はなかったものの、別の方向からまさかのニュースが飛び込んできた。高校の同級生が選手として同じタイミングで移籍してきたのである。あの松田選手と知人が同じピッチでサッカーをするとは夢にも思わなかったし、ぜひとも観戦しておきたいと思い、そんことを何度か周囲にも漏らした。
結局その願いはかなわずじまいとなってしまった。
とはいえ、松本山雅の試合は機会があれば見に行きたいと思う。

スペイン旅行 6日目

6日目。
既に朝食はパンとジュースだけになりました。
イベリコ豚とか生ハムとかもういらないです。
ツアーの日程としては最終日。
午前中はガウディの作品も見て回って、午後はフリーとなり、みんなでディナーに行き「お疲れ様でした」となる予定です。
当初はバルセロナにほど近い田舎街で「ねぎ祭り」を見る予定だったのだそうですが、今年は一週間早まり午後のツアーが午前になり、午後はフリーとなった次第です。ねぎ祭りはちょっと楽しみだったのですが。(別に決め手だったわけではないです)
さて、5日間ほどツアーに参加されたみなさんと一緒にいたわけですが、あたりさわりのない話はするものの、正直どこまで踏み込んで良いのかよく分かりませんでした。まぁ結果的には特に踏み込まなかったわけですが、とはいえ、前日の食事時の時にあるご夫婦と同席したわけですが、ふとサッカーの話になり、バルセロナとはいえばカンプ・ノウ→ということで「明日の午後はカンプ・ノウ(FCバルセロナのホームスタジアム)行きましょー」となりました。
ガウディの作品も楽しみではあるのですが、頭の中の半分くらいはカンプ・ノウになっていました。

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南アW杯総評

W杯が開幕する前と比べたら、天と地ほどの差でした。
この高揚感と悔しさと、そして切なさと。
さて、日本代表や岡田監督の評価は賛否両論あるかと思いますが、結果が出ているわけですし、認めざるをえません。正直、開幕前は期待はできなかったですし、フォーメーションや戦術も急造感は否めません。
けれども、その土壇場の賭けがどんぴしゃとハマったわけで、ふと思い出せばフランスW杯もそれまでの戦術を捨て超守備的な布陣で臨みました。単純に比較することはできませんが。
とはいえ、このハマりっぷりは韓国に惨敗は振りだったんじゃないかぐらい、イングランドとの強化試合のオウンゴールもわざとだったんじゃないくらい、ハマってました。
特に印象深かったのはデンマーク戦。近年稀に見る面白さでした。
このような戦いができただけでも嬉しいですし、今後もコンスタントにこのような試合ができればもっともっと日本のサッカーにとって明るい未来があると思います。パラグアイ戦で慎重になりすぎたのか、それができなかったのが悔しいところで、ただもう一歩のところまで来ていたので、2002年の時よりも無念さはかなりのものでした。
周りの雰囲気は「感動をありがとう」というようなものでしたが、自分の中では確かにそのような気持ちは若干はあるものの、悔しさの方が大半を占めています。たぶんずっとこの苦々しい気持ちを持っていた方が良いのだと思うのです。
この4年間の強化は失敗だったと言う人も居るものの、ドイツW杯でのショックがあったからこそ、土壇場でチームワークの構築に繋がっていったように思うのです。ですから、「ベスト16よかったね」だとか「感動をありがとう」だけで終わってしまうのは、もったいなく、その悔しさを腹の中にためて、もっと上を見てみたいというのが私の希望です。ようやく世界のトップが見えるところまで来たのですから(まだまだ遠いですけど)
はてさて、W杯全体を見てみると、接戦で勝ったチームが勝ち残って行った印象です。苦しい思いをしたほどいい緊張を保てたのかもしれません。ベスト16では南米が強いとなっていたのにベスト4では結局欧州が勝ち残ったりと、周りの予想をことごとく逆をいったような大会でした。日本の評価も含めて。
あと気になったのは審判でした。誤審は論外として、数試合見ても統一感がどうにもなかったように感じました。流れを重視する審判もいれば、厳密に判定する審判がいるのは分かるには分かるのですが、落差が激しいというか、選手は最初の数分で審判のクセを見分けなければならないのは大変だと思いました。どういう理由であれカードが多くなってしまう試合はあまり見たくないです。
さて、次はロンドンオリンピック。そしてブラジルW杯へ。日本代表の活躍を期待しております。
Jリーグは見に行きたいけど近くには無いのですよねぇ。

筑紫さんについて思うこと

筑紫さんはいい意味でぼんやりした人だ。
そんな印象だった。
癌という病はすぐには人の命を奪わないので、切なくもあるけれども一方では覚悟ができる。
当人も家族も、周囲の人も「もしも」を覚悟することができる。
「もう長くはないかもしれないな」
その積み重ねが、「もしも」の時にショックを和らげることができる。
悲しいことには変わりはないが。。。

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