映画「哀れなるものたち」

アカデミー賞にもノミネートされているというのと予告編が面白そうだったので。あと好きな役者さんたち(スパイダーマンやマーベル関係)だったからというのもあり観てきました。

思った2-3割増しくらいで18禁のシーンが多かったけども、それはそれとして、アートでポップでアイロニーが効いた映画だったと思います。

一瞬雰囲気はアメリの香りがありつつ、シザーハンズとか、チャーリーとチョコレート工場のようなティム・バートンの味わいに近いかなと。

ストリートは解説をフェミニズムの歴史を丁寧になぞらえているらしく、なるほどなと思いつつ、結末は解放感やカタルシスがあったというと、そうでなく、ちょっと皮肉めいていたのかなと。アート映画なので解釈は色々あると思いますが。

音楽だけ面白いアプローチではあったけど、好みの問題かなと思いつつ、個人的にはもう少しすっきりした音像の方がよかったかなと。

別軸で面白かったのは、主人公のベラの発達表現。ひ弱なリスニング力ではありますが、英語を聞き取ると、幼少期は単語の羅列、だんだんと短文になり、そのうちに過去や未来の時制を扱うようになり、関係詞を使うようになり、慣用句や比喩表現を使うようになり。なるほど、英語の表現はそうなるのかと発見がありました。エマ・ストーンの発音が分かりやすいのもあったかも。