スペイン旅行 8・9日目

8日目。
1.5日かけて移動です。日本についたら9日目は終了という日程表でした。
5時台にホテルを出発。
添乗員さんには朝食が取れると聞いたのですが、会場は開いておらず、しぶしぶチェックアウト。と思ったら「朝食はいいの?」みたいなことを言われ時間だったのしぶしぶ断りました。基本、ゴネないと何もしてくんないのねこの国は(うすうす分かってましたが)。
バスを待っていると、早朝だというのにそこそこ混んでいました。そこから数十分。途中意識を失いながらなんとかバルセロナの空港に到着しました。

バルセロナの空港でみた朝日。


バルセロナの空港からはブリティッシュ・エアウェイズでヒースローへ。
行きはイベリア航空とついつい比較しちゃいますが、軽食は出るし飲み物も出るし、キャビンアテンダントも親切でしたし、つまり比較すると良かったです。
ヒースローに着くと飛行機がしばらく旋回してなかなか着陸できずにいました。
どうやら天候が悪かったり搭乗口が混んでいるようで、ようやく着陸すると、初めてタラップから直接バスに乗り込みターミナルまで送ってもらいました。
混んでるとそういう対応をするようです。
さて、乗り換えなのですが添乗員さんはいないので、若干四苦八苦。
日本人ツアー客も居たので、その流れについていったりして、なんとか大きな間違いはしませんでした。
徹夜が祟ってだんだんと意識がとぎれとぎれになりましたが、無事に搭乗。そして出発。
あとで分かった話ですが、次の便は寒波で欠航になったようです。間一髪で帰国の途へ就きました。(それはそれで楽しそうだったんですけど。。。)
座席は行きと同じように窓際の席でした。ただ、もうこの時は夫婦ともども眠気に襲われており、隣に座った若いイケメンにうにゃうにゃ話かけられながらも、機内食以外はほとんど寝ていました。ところでこの若いお兄ちゃん、「入国カードの記入があってるかどうか見てよ」とか「日本は寒そうだねー」とかやたら馴れ馴れしかったです。気さくといえばそれまでなのですが。と思いきや、見てる限り何かと落ち着かない様子。初めて日本に行くのかなと思ったり。
日本時間の朝9時。成田に到着しました。到着した途端に9日の日程は終了しました。
疲れと時差ボケで体がものすごくだるかったです。ユーロ圏に行った場合帰国時が一番疲れるとは聞いたことがあったのですが、本当にそうだと思いました。
せっかくだから、ということで成田エクスプレスに乗車。
海外からみれば成田も「Tokyo」なわけで、いきなりこんなど田舎を電車が走っていくのはちょっとした詐欺だなぁと思いました。
それくらいスペインの空港は、街に近かったような印象があります。

ただいま日本
どうにかこうにか家にたどり着き、その後は週末までずっとぐったりしていました。
仕事に復帰後はたまりにたまった案件に忙殺され、ひと段落したと思ったら地震があったりと、今となってはスペイン旅行は遠い昔のように感じます。
これでスペイン旅行記は終わりです。
スペインの経済について少しコメント
近年のスペイン経済についてはあまり良い話は聞きません。緊縮財政が急務だとか失業率が高いとか。それでも労働時間はEU圏では一番多いとか。日本にとっても耳の痛い話ですけど、実感を踏まえていくつかの感想です。
・バブルだったらしい
ほとんどの日本人ガイドが言っていましたが、バブルだったらしいです。例えば空港では、まだまだ使えるターミナルがあるのに新しいターミナルを作ってしまったり。マドリッド、マラガ、バルセロナでそうでした。需要があって増設したなら良いですけど、例えばマラガはそうではなさそうでした。あとは一等地に建てられたと思われる物件が、全然買い手がつかず空き物件になっているビルがあったりと、どこのガイドさんも言っていましたが、日本が90年頃経験したようなバブルがあり崩壊したようです。
・人件費は高く物価は安い
たびたびご飯を食べたバル(BAR)には1つのメニューに2つないしは3つの値段があります。
一番安い値段はカウンター席。次に高いのはテーブル席。外のテラス席になるともう少し高い値段になるそうです。その割にお酒は水と同じくらい安く、パンもタダとは言いませんがかなり安そうな印象がありました(パンとか水とか生活必需品の消費税の税率は低いそうです)。つまり人が関わると値段が跳ね上がる感じです。スペインの航空会社では機内サービスは有料でした。
・物乞いは沢山みかける
写真にはあまり写してはいませんが、路上生活をしている人たちは結構な数がいました。日本とはちょっと違う様子で、ほとんどの人が物乞いをしています(お金を入れる入れ物を持っている・置いている)。日本ではあまりそういうのは見かけません。スペインはカトリック系ということもあり宗教感の違いなのかもしれないです。
・意外と働いている人が多い
まず、街を清掃している人たちがいます(ごみの回収の人はそれはそれでいます)。公務員のようでした。また、バルセロナでは自転車の共有制度があるのですが、自転車の数を調整している人たちがいます。外国人のツアーには必ずスペイン人のガイドが付き添います。空港や駅に普通にポーターが活躍していたりと、いくつかは世界の常識なのでしょうけども、このいくつかが公務員がらみとなるとそこそこ大きい政府の典型なのかなとも思います。ユーロ全体に言える話かもしれませんが。
ミクロのミクロの端っこをみただけなので、マクロの現象の裏付けになるわけじゃないですけども、そもそもの社会構造が違っているのだなと思うと(シエスタとか)、参考になる部分もあり、逆に日本の方が良いなと思ったりと、そういった意味ではいろいろ勉強にもなった旅行だと思います。