映画「猫の恩返し」+「千と千尋の神隠し」

 実は7月に「千と千尋」をビデオで見まして、そのあと「猫の恩返し」を見に行きました。あとジブリ映画がTV放映されてしばらくジブリ漬けだったわけです。まぁ、そこでジブリ映画について少し見直そうと思ったわけです。
「猫の恩返し」
 めっさ混んでるかなぁと思ってたんですけど、そんなに混んでいませんでした。先にギブリーズepisode2を上映しました。笑わせて頂きました。ある意味すごみを感じましたね。あのレベルの画を劇場で公開するなんて。。。必見です。
 最近のジブリ映画は声優を俳優さんに依頼することが多くて、その俳優のイメージが強く出過ぎないかなぁと心配だったんですけど、そんなに違和感なかったです。主人公ハルの役を演じた池脇千鶴さんの声はむしろ声優向きじゃないのかって感じがしました。ストーリー展開とか演出とかいいかんじだったし、小ネタもあって楽しめました。結論としてはハルちゃん可愛い。
「千と千尋の神隠し」
 大学のホールのスクリーン独り占めで観賞させて頂きました。相変わらず宮さんの映画は独特な雰囲気があって、ユニークで奇抜だなぁと思いましたが、後半の後半は疲れてしまったのか、あれよあれよとストーリーが流れてしまい消化不良気味なのがちょっと不満です。テーマとかすごく教訓めいたことで、現代社会を危惧していることは分かるのだけれど、いいたいことを言ちゃった後のストーリーの結論をもう少し詰めて欲しかったです。まぁ、あの調子でいけば2時間半以上になってしまうのですけどね。でも、釜爺とか人間臭いキャラクタはお気に入りになりましたけどね。
 とまぁ、新旧ジブリ監督の作品を見たわけですが、ジブリの批評については次回と言うことで。。。

映画「ハッシュ!」

 なんか久しぶりに映画館に行った気がする。自分が思っているよりも人気があるみたいで、
見終わった後、外へでると行列になってた。さっきまでガラガラだったのに。朝は穴場のようです。
 この映画を知ったのは、春に田舎に帰省していたときに新聞にreviewが載っていたから。
あらすじを読んだだけで思わず見たくなってしまった。因みに「ハッシュ!」の家頁はコチラ→
http://www.cine.co.jp/hush/index.htm
 最近、映画は退屈でつまらないモノと思い始めた私ですが、この映画を見れば何か変わるかなと思って見に行きました。
なんかさ、つまらないんだわさ、最近の映画って。とりあえず、シネマトグラフィーだとか脚本理論だとか努めて考えないようにして、
鑑賞に臨みました。純粋に映画を楽しもうと思って。
 ホモとかヤリマンとかえぐいところもあったけど、全体的に軽いタッチで、かなり私の好きなタイプのストーリーでした。
役者の演技もコミカルで片岡礼子が妙に自分のタイプにヒットしたりして、あと朝子の心情に共感したりして、
面白いのやら切ないのやら。去年、姪たちが生まれてきたときにも思ったんだけど、朝子と同じように、
自分に子供ができたら何か変わるかなって。別に人生あきらめてたワケじゃないんだけど、
覚悟してるような冷めてるような所があって、朝子とかぶるなぁと思ったわけです。残念ながら私は男ですけど。
でも、ちょっと後でへこんだ。
 日常生活からすればアブノーマルな世界が描かれてますけど、近い将来、これが普通になってくる可能性もあるわけで、
むしろその可能性が高いので、ちょっとした刺激にはなるんじゃないでしょうか。刺激が欲しい方にはオススメの作品。
 映画の後、『NHKデジスタ展』にも行ってきたんですけど、連日の疲労からかめまいが生じて、あんまりろくに見れなかったけど、
結構、良かったと思います。多分。すごく刺激を受けたと言う感じではありませんでしたけど、さすがだなぁ、と羨ましかったり、
もっと創作意欲が湧かないなぁと、悔しかったり。正直言うとあまりNHKらしく無かった気がして拍子抜けしたんだと思います。
家頁は→http://www.nhk.or.jp/digista/

映画「恋する惑星」

 いわゆるコイバナ二本立ての映画で、前半は金城武が後半ストーリーにはフェイ・ウォンが出演しています。二つのストーリーはあるカフェを中心に展開されて行く以外に、特に共通点は無く、ストーリーの展開も質も全然違います。
 前半のストーリーはちょっとブラックな感じな雰囲気なんですが、そういったどろどろした部分とピュアな部分がいい感じに強調(協調?)しあっています。
 後半は前半と違って淡いコイバナ。フェイのショートヘアがなんとも魅力的でかなりいい感じです。ボーイッシュなんだけれども、どこか女性的でした。
 前後半のストーリーのエンドは共通してどちらも切ないもの。ここで賛否両論に分かれる所だと思います。私はこういうストーリーがかなり好きです。2つのストーリーは全然違うものに感じますが、一貫したテーマが貫かれているように感じます。
 映像テクニック的にはちょっと実験的な感じもしますが、斬新で新鮮な感じもします。勉強にはなりますが、実際に使ってみようとは思いませんね。見るだけで充分ですわ。