映画「台風クラブ」

「俺たちには、厳粛に生きるための厳粛な死が与えられていない。だから俺が死んでみせてやる。みんなが生きるために」
クライマックスでの主人公の少年の台詞。


相米慎二監督作品の中では結構な傑作なんじゃないかと思う。
台風の来襲とともに、中学生の少年少女が狂い出してくるというようなもので、
主人公たちはとても危うくて壊れちゃいそうな感じ。
いや、壊れていくんだけども。
文学でいえば大衆文学というよりも、純文学。
これを見て何も感じない人もいるだろうし
少しでも共感するところがある人はちょっと昔は危うい人だったかもしれない。
厳粛な死ねぇ。。。
私は死んだら何事もなかったかのように
きれいさっぱり消え去りたい方だ。
淡々とね。