映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

25年たってようやくすっきりした昇華、いわば卒業ができたような気がした。

いわゆるリアルタイム世代ではあるけれど、地方だったので早朝か深夜に再放送でTVシリーズを見ていた。中2か中3。影響が無いわけが無かった。その後はラブ&ポップはカレカノを追いつつ、旧作の劇場版でいったんの終演を迎える。あれはあれで、自分の中では納得感があったし、新しい表現もあったと思う。

その後はパチスロやらゲーセンやらで見かけ、アイコンが消費されていく一方だったと思う。2000年を前にいわば終わったコンテツになった気がする。

その一方で、ほそぼそと貞本さんによるコミック化が続いていた。とても丁寧な進め方で、アニメを補完するものになっており、これが最終回を迎えたら自分の中で一段落すると思っていた。

そこへ新劇場版のニュースがくる。リメイク&総集編かなと思っていたら、アスカが惣流じゃなくて式波だったり、新キャラのマリが出てきたり。リメイクというよりは再構築くらいの勢いで、また10年ぶりくらいに心が囚われる。最初から数えれば25年の時間があったが、間10年くらいは小康期間だった。

序破Qと店舗よく公開されたが、また少し間が空く。その間にコミック化が最終回を迎えた。これはこれで好きな終わり方だったし、納得感もあった。しかしながらそらは旧作の延長線上であり、新劇場版とのリンクがまるでなかった。ただ最後の最後で、番外編として、新キャラのマリの描写がある。これは新劇場版とのリンク(辻褄合わせ?思わせぶり?)だろうなぁくらいにしか思っていなった。ただ、ここでの描写を踏まえてシンエヴァをみると、ぐっと来るものがあった。そして、マリを描写するために新劇場版ができたんじゃないかくらい、ドラマの中心になっていた。

終わってみれば、ドラマのセオリーである少年少女の成長ストーリーでもあり、大人たちの贖罪の話でもあった。そして最後の最後でおそらく庵野さんの原風景を舞台に終劇となるんだけども、これまでの過程がゆえに、やっと終わったーという安堵感だったり、終わっちゃったなぁという寂しさも湧き上がった。

最初からこの着地だったら、それはそれでキレイだったかも知れないが、結果25年間、1つの作品にさいなまれるというのも、なかなか無いことだなと。頻度は減るだろうけども、今後もきっといろいろと思いを巡らせる作品になるだろうと思う。