次男が生まれ、しばらくして母が逝った

次男誕生の一報は母の耳に入ってなんとなく分かったらしい。
次のお見舞いに写真や動画でも見せようと思ったが、それまでもたなかった。
まるで次男の誕生まで待っていたかのようだった。
倒れた時から覚悟はしていたものの、諸々と作業が終わるとじんわりと重苦しい気持ちになる。
とはいえ5年や10年とリハビリや介護が続くよりはと思うと、少しホッとした感じもする。
なにより父や祖父母の元へと行けるのであれば、現世よりは寂しくないかもしれない。とも思った。