親の気持ちと子の気持ち

最近は何事にも親目線で見てしまうことがあり、結婚式に出てもついつい親の視点で見つめてしまう。

30代に入ってから、親世代の不幸を聞いたり、逆に子どもの誕生報告を聞くようになった。
その度に死生観を見つめなおす時がある。
自分は子どもも生まれ、父は少し前に亡くなっているが、母は平均寿命に近づきつつある。
30代~40代の多くの人が、子を産み、親を看取っていく(あるいは介護していく)フェーズになる。
親の気持ちとすれば、子は元気に育ち、願わくば子より先に現世からお暇したいところだ。
子の気持ちからすれば、まだまだ親は元気で活発で、願わくば自分の結婚や孫を見てほしい気もある。
一応、その親も親の気持ちと子の気持ちが入り混じるフェーズは経てきているはずだ。
晩婚化の影響か、現状はやや従来のステレオタイプから外れはじめているようにも感じる。
例えば、今までは20歳そこそこで結婚し子を産むのが大半であったと思う。それが2~3世代続くと40代~50代で祖父・祖母となり、60代~70代では孫の結婚式に出たり、ひ孫まで出来たりする。
しかしながら、サンプル数は少ないが、結婚式に出ても、祖父・祖母が出席しているケースが少ない気がする。
30代で結婚・出産が2~3世代続くと、50~60代でようやく子が成人し、孫ができるのがその後だ。その孫が結婚となると、平均寿命が延びているとはいえ、結婚式に出席するのはかなり現実味がない。
今の自分としては、願わくば自分の子の結婚式には出たり、孫の顔も拝みたいが、その孫が成人し結婚するまで見届けるまでの自信がない。
(自分の子が結婚・出産の選択するかどうかは別として)
そんなわけで「とりあえず健康維持とボケないように注意しないとなー」と考えるようになり、昔は30歳以上の自分を想像しにくかったが、あぁこうやって壮年からその後の老後を見つめ準備し始めるのだなぁと実感しつつある。