スペイン旅行 5日目

5日目。
この頃になるとだいぶ疲れがたまってきます。同じツアーの中でも体調を崩されている方もちらほら出始めたりしました。
まずホテルがほとんど一泊しかしていないので、実はあんまりゆっくりできません。荷造りと荷解きに体力と時間がそこそこかかります。また、移動はほとんどバス移動です。20~30kmでもそこそこ遠いなぁと思うところを、こちらでは100km以上の移動が何回か続きます。しかも自分は乗り物に酔いやすい体質。旅行前から不安ではありましたが、薬を飲んだり、極力寝たりとなんとか大きく体調は崩すことはありませんでした。
ところで、バスの運転者さんなのですが3日目~4日目にお世話になった方(アントニオ)は趣味かなにかで合気道をしていて、日本(しかも上田市)に3カ月ほど滞在したことがあると言われ、妙に親近感を持ってしまいました。ただ、別れ間際にそのエピソードを聞いたのでちょっとしか地元のことは話すことができませんでしたが、スペインに来てまで地元の名前を聞くとは思いもよりませんでした。
さて、この日はアルハンブラ宮殿へ。
世界史をとっていれば聞いたことはあるかと思います。

さっそく猫を発見。

粘土細工。型押しで作ったそうで、フラクタルな感じ。

鍾乳洞のような装飾。
アルハンブラ宮殿の後は隣にあるヘネラリーフェ庭園へ。

まるでラピュタのような雰囲気でした。

こちらはもっと西洋風。。。というか欧州なんですけども。
イスラム建築はアジアに通じる雰囲気があり、特にアルハンブラ宮殿はヨーロッパに来たはずなのに東南アジアを感じさせるような感がありました。不思議なものです。
案内をしてくれた日本人ガイドの方は結構長いあいだスペインに住んでいる方で、いろいろとスペインの生活について教えてくれました。現地の方と結婚したのかと思いきや、奥さんも日本人でお子さんは地元の学校に通っているそうです。紆余曲折を経てスペイン在住になったそうで(その辺ははっきりとは言いませんでしたが)
ガイド業だけで生計をたてているものの、日本でいうと年収300万円程度あれば充分家族を養っていけるそうです。
医療費がタダだとか、学校の休みが多かったり、老人福祉が充実していたり。反面、消費税や所得税は結構高いそうです。いわゆる大きい政府の傾向なんだろうなぁと思いつつ、ニュースではソブリンリスクが騒がれてるよなぁと思ったり。。。
経済の話については別のトピックスで考えたいと思います。
さて、この日本人ガイドさん。一見、ダンディでスマートそうに見えるのですが、話し方とても上手で面白かったです。(大げさにいうとディズニーランドのジャングルクルーズのように失笑を買う感じで。。。)
ガイドさんはアルハンブラ宮殿の各所でいろいろなエピソードを紹介してくれましたが、どうやら「アルハンブラ物語」という本が出典元みたいでした。その理由は後述します。
グラナダを後にして、次はミハスへ。
距離にして152km。時間は2時間くらいでしょうか。
ミハスはマラガの隣にある町で、リゾート地なんだそうです。
マラガ自体もリゾートなんだけれども、この辺り一帯のリゾートは「コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)」と呼ばれ特にドイツからの観光客が多いそうです。なので、わりとドイツ語を見かけたり、英語が通じやすかったりします。
マラガに着くと海岸側の方かだいぶ開発が進んでいて、リゾートマンションが立ち並び大き目のショッピングセンターみたいなものも見かけました。
その後、マラガを少し通り過ぎて山の方へ向かいます。
だんだんとホテルから別荘へと周囲の様相が変わってきます。

白い街ミハス
少し前のキャノンのCMのロケ地だったとか。
どこの家の壁も真っ白。家の壁を白く保つように条例(?)があるとか。
もう街をあげて観光産業を盛り上げようといった感じです。

ミハスに着いてから昼食となりました。
これまで、昼食は脂っこくこってり系が多かったのですが、ミハスでは海が近いということもあり、魚料理が中心でした。
写真はしらすや小魚の揚げモノ。これも脂ものでしたが、もう醤油があれば日本料理のようでした。
この他には「ソパ・デ・アホ(にんにくスープ)」とアイスケーキをいただきました。
昼食後は街歩き。
日本人の方がお土産屋を営んでいたり、ロバの馬車があったり、立ち寄った喫茶店の店員も愛想よくて(もしかしたらスペイン滞在中一番よかったかも。。。)、ある意味とても観光地に特化した感じでした。
裏の路地に入ると生活感あふれるところもありましたが、この観光地臭さというかは万国共通なのかなとも思いました。

アーモンドの蜂蜜和え。とてもおいしかったです。お兄さんカッコイイです。

どこもかしこも白いです。

観光地ではるものの、昔は漁村だった名残もあり、最古の闘牛場や、船の造りを応用した古い教会などがありました。

ミハスから地中海方面の眺望。
ちょうど雨が降ったりやんだりと不安定な天気でしたが、天使の梯子がでてきてとてもきれいでした。
地中海の向こうはモロッコあたりです。
ミハスからマラガの空港へ移動し、スペインの国内線でいよいよ最終滞在地のバルセロナへ。
夕飯を食べる時間がないので、空港かバルセロナに着いてから食べてくださいとのことで、マラガの空港でスタバに立ち寄ってみました。日本とは至って変わらず。ただサイズがやっぱり大きかったです。

マラガの空港の標識。
上からドイツ語、英語、スペイン語で書かれています。
で、この非常口はどちらへ向かえば良いのやら。。。
マラガの空港では、嫁があの「アルハンブラ物語」の日本語版を偶然発見。パラパラとめくると昼間にあのガイドさんが話していたエピソードが収録されていたので、どうやら「アルハンブラ物語」が元ネタだった模様です。早速購入していました。
航空会社はスペイン国内線のブエリング航空(Vueling Airlines)を利用しました。
機内サービスはイベリア航空と同様に有料でしたけども、デザインがいちいち可愛くて避難方法を説明するリーフレットとか持って帰りたいくらいでした。
1時間ほどしてバルセロナに到着。
自分たちは延泊組なので、添乗員さんは付き添えないということで、よく覚えておくようにと言われちょっと緊張しつつ到着。

バルセロナの空港も変な建物でした。
ここでもホテルに向かう間、現地で合流したガイドさんに散々脅されました。。。治安が悪いから気をつけろだの云々。
バルセロナに到着後、ホテルにチェックインし、すぐに夜の街へ散策へ。
散策というよりは空港行きのバス乗車の位置を確認しに、カタルーニャ広場へ。
危ないかなとも少し思ったのですが、マドリッドよりも街は明るく、人通りも多く、そこまで危険な雰囲気は感じませんでした。
さて、スペイン最終滞在地。
一番見てみたかった観光地や、頼まれた買い物やら、そしてお土産やら最終ミッションがてんこもりです。