映画「のだめカンタービレ」

ドラマも含めての感想です。そもそものストーリーについての感想は後述。
最近、アンコール編として復活していますが、とりあえずはひと段落といったところでしょうか。
漫画が原作のドラマはたくさん作られてきましたが、「のだめ~」については漫画もドラマも両方それぞれ成功した珍しい作品だったと思います。
ドラマ(実写)については原作を忠実に再現するのではなく、ドラマのクールに収めるべく、うまくカスタマイズされていました。要点だけは抑えつつ、原作に近からず遠からず、ちょうど良い距離感でした。おそらくそれが原作を傷つけずに展開できた理由だと思います。


さて、ストーリーはというと、もともと女性向けの漫画でしたが、青春モノとしては男性にも通ずるところもあり、連載時から話題となっていました。(たぶん)
音楽(ピアノ)を少しやっていた自分としては、多少なりとも共感する部分もあり、多少理解できるが故に、なんとも遠い世界だと感じてしまったり複雑な気分でございました。
もっと言えば、これは音楽ではないけども、自分が目指していた世界が目の前までに迫った時に怖気づいてしまった自分が歯がゆく、覚悟が決まらなかったのは仕方なしと思ったり、それを見抜いていた恩師たちに申し訳ないと思ったりと、まさにコンプレックス状態になってしまいます。
とはいえ、今現在の自分の状況を省みると、あとは覚悟さえ決まればすっきりするだろうにという状況に思えます。
それはさておき、「のだめ」といい「ハチクロ」といい、遠い世界の青春モノは、日常の雑音がかき消されて、主人公たちの感情が際立って、かえって感情移入してしまうような気がしてしまいます。