映画「K-20」

予告編を見て知って、ちょっと見てみたかった映画です。
怪人二十面相をモチーフにした小説の映画版ということで、江戸川乱歩の二十面相は原案という位置づけ。原作は北村想の「怪人二十面相・伝」。これはあとで読んでみたい。
あと注目されているのが「三丁目の夕日」のスタッフがってことになっているけど、CGよりは美術に注目した方が面白い作品だと思います。
なぜならば、ちょっと現実に近い架空の世界を描いているから。
大道具や小道具は必見です。
たぶんスタッフさんたちが作ってるうちに楽しくなっちゃって、観客が気づかないところもでも頑張っちゃってるパターンだと思います。


さて、ストーリーはというとあまり多く語れないので割愛。
まぁ、面白かったんですけど。劇場にきていた人たちもクスクス笑ってましたし。
しかしながら、そもそもこの映画、怪人二十面相を知らない人はあまりピンとこないのかもしれません。
江戸川乱歩の怪人二十面相を読んで想像を膨らませていた世界が
ばっちりそのまま映像化されていたので、個人的にはとても楽しめたのですが
明智小五郎はまだおいといて、小林くんだとか「あぁ、そういうポジションのキャラね」って受け取ってもらえれば良いですけど。
脚本術的なことを言えば綺麗な三幕構成だったと思います。
結末はみんな想定してた範囲内くらいだったと思うので、若干中だるみしたかもなぁ。
結論として、怪人二十面相を知っている人にはとても面白い映画でした。