スタジオジブリ・レイアウト展

※前売り時間制チケットですのでお気をつけください(ふらっと行っても入れません)
個人的には面白かった展示でした。
ただちょっと解せない感もあります。
それは後で語るとして、レイアウトとは絵コンテの次の中間生成物のことで、アニメーションの設計図ともいえるパートです。
このシステムはアルプスの少女ハイジの時に開発されたらしく、背景美術と動画の両方に指示を出すために作られたそうです。
とはいえ、1段階、作業工程が増える訳ですから、結構大変だったみたいです。


映画に移ってからは、アニメーターが絵コンテからレイアウトをおこしたそうです。作画の上手さよりはアニメーションの演出力を求められたそうで、確かにキャラの顔ば微妙に違っていたのもありました。その辺りは作画段階で作画監督らが直してくれるからいいんだそうです。
絵コンテが間に合わない場合には監督自らがレイアウトを起こして、レイアウトの縮小版を絵コンテにしたらしいです。
というわけで何か物作りしている人やそのアニメが好きで好きでたまらない人たちには有意義だと思いますが、いわゆるこういう中間生成物は世に出てはいけないものだと思います。隠蔽されているからこそ魅力があると思います。しかしながら、こういう展示会ができてしまうのはジブリのすごさなのかなと思います。
この展示はポニョのレイアウトまで公開されていたのですが、その前にハイジや未来少年コナンのレイアウトを展示していました。おそらくハウルや千と千尋の次にポニョが並べられると違和感があったかもしれませんが、ちゃんと原点回帰であったことを示してくれていたので、良かったと思います。