本「香水―ある人殺しの物語」

映画「パフューム」の原作です。
気になっていたので読んでみました。(借り物)
映画の主人公はすばらしく美男子なのですが、原作では醜い男と表現されています。
でも、思い浮かぶのは映画の彼。
本の方が想像力が増すのですが、映画があったので良い下地というか、より情景が細かく想像する事ができました。


映画にはないエピソードがいくつかありましたが、ほとんど映画は原作通り。
香水についての蘊蓄は映画の方が好きでしたけど、肝心の香りの部分は鼻がひくひくするほど細かく描写されていました。この点ではやはり映像より良いです。香りは記憶に残りやすい(直結しやすい)けども、映像や音よりは初期の刺激が弱いようです。
一瞬、自分の鼻が利くんじゃないかと錯覚してしまいましたが、別段変わりなく鈍感な鼻でした。