映画「時をかける少女」

先にもう1つ映画を観ていたのですが、そちらは時間をかけたいので
先にこちらを簡単にレビュー。
結論から言えば、「時かけ」の勝ち。
相手はもちろんゲド戦記ですけど。
やはりアニメはアニメーションしていなければならないと思った。
スタッフをよくみると、実はジブリがらみのスタッフがいたりする。


監督もキャラデザも背景美術も、知る人ぞ知る職人たちだ。
声優も有名どころではないが、ベテランが脇を固め、キャラクターともマッチングしていたと思う。
何よりもよかったのは演出とアニメーション。
中でも時間の制御というか、タイミングの制御が上手かった。
観客の心をぐっと掴んで、ぱっと放すタイミングが心地よい。
特にクライマックスはいわゆる感情の上げ下げが絶妙にコントロールされている。
全体のストーリーの構成をみてもそれほど無理はないし
カット割りも、躍動感があり、(ゲドよりも)ジブリっぽい。
時折、監督の趣味と思われそうな場面もあるけれども(数分、少女が走るだけのシーンがあるが)
それらマイナス点を考えても、この作品はとても良いと思います。
おそらくこの夏一番おすすめできる映画です。
(というのも、この前に観た映画は万人にはおすすめできない)