映画「Merry Christmas,Mr. Lawrence」

邦題では「戦場のメリークリスマス」
賛否両論ありますが、たぶんこれは名作だと思う。
あと、テーマ曲が、今のところ暗譜できている曲の1つ。
状況によっては泣けます。自分が弾いて。


先にマイナス点を言ってしまうと
キャストが話題集めの感が否めない。演技も決して上手いとは言えないし、録音が悪いのか台詞が聞き取れない。
エンタテイメントとしてはそんな難点があげられるけれども、「リアリティがない」とか言ってしまうと自己矛盾に陥る。というのも、実際に生きている人々は演技が上手い訳でも、滑舌がいいわけでもない。
そう考えるとかえってリアリティがあったのかなと思う。
内容に関しては一部反日的だという批判があるけれども、そうは思わない。
すべては最後のシーンに集約されている。そのために延々と状況設定をしていたようなものだ。
戦争を描くには1つの鉄則がある。それは両軍の立場に立つこと。一方的な見方では憎悪しか残らない。文化、宗教、価値観、倫理観の違いを見いだして、個人同士でも無理なのだから、国同士で理解しあうことなど到底不可能だろうけども、対照しあえるだけでも意味はあると思う。
かの戦争についていえば、
経済制裁は冷静な態度を促すものだというけれども、日本がいくら譲歩してもアメリカは突っ返すだけだった。もしそこで日本が甘受していれば最悪な事態は免れたかもしれない。しかしながら、日本の東南アジアへの進出(あるいは侵攻)がなければ、タイ以外に独立していた国はどれほどあっただろうか。
タラレバの話なんだけどね。
映画に戻ると
それにしても男ばかりの映画で同性愛の話だと勘違いされがちだが(そういう話もでるけども)
どうだろう、男たちの友情関係は女性に理解されるのだろうか。
私は女同士の友情がイマイチ理解できない感があるので、それと同様かもしれない。
男たちはバカで従順なのだ。