輪廻と転生

最近、テレビで小太りのおっちゃんがタレントの前世だとかオーラの色とかを見ていろいろ話す番組が流行ってるみたいで、ほとんど否定的な立場だけど、本当だったら面白いだろうなぁと思いながら、結局のところ見てしまっている。(なにより小太りのおばちゃんより高圧的じゃないので、好感を持てる。)
はてさて、そこでたびたび話題にあがるのが、「前世」である。
この世に生を受ける前に、人生があったという感じ。


輪廻転生と聞くと仏教のイメージが強いが
もともと輪廻だとか転生の概念は古代から世界各地にあったらしく
事実、仏教が生まれる前にもインドの地域ではそういう概念があった。
多少の違いといえば転生の間隔がまちまちである。
有名なのが、チベット仏教の指導者ダライ・ラマなんかは没した後に、数日後に生まれ変わるらしい。
かと思えば、数年間生まれ変わることもないらしい。
一般的に仏教では、「天、人、餓鬼、畜生、地獄」をまさに輪廻すると言われ
その輪廻から脱して安定することが修行の目的にもなったりしている。
宗教以前の古代的な観念として、死や魂の形を見てみると巡るという形は多々ある。
まぁ、魂は輪廻転生するとしよう。(多少のスパンがあるとしても)
ほとんどの人に前世があるとしたら、ちょっと疑問が残る。
現在の世界の人口は約60億人と言われている。日本では約1億ちょっと。
多少の増減はあるにはせよ、60億人にそれぞれ前世があったのか?ということになる。
魂の数が足りないじゃないかと思ったのだが、どうやらご新規さんもいるらしい。
つまり、初めて人間として生を受けるということ。
番組ではある野球選手がそうだった。
とはいえ、今現在の60億人を補給するのには
相当なご新規さんがいることになる。
あくまで推測されている数値だけども
17世紀 : 約5億人
1940年 : 約23億人
1987年 : 約50億人
ここ50年ちょっとで倍以上のご新規さんが増えたということか。
さて、現在の日本の人口は1億数千万人なのだが、2009年頃にピークを向かえ、あとは減少傾向にあるらしい。ということは、日本に生まれ変わる確率が低くなるということになる。