壬生義士伝

読み終わりました。
がっつりあったなぁ。泣くまいと思ってたけど、涙してしまったなぁ。
ちょうど冬だったし。雪降ったし。
本当に吉村という人は居たのだろうかぁ・・・とそもそもの所に疑念を持ちつつ
ここに書かれている新撰組の印象はとても納得いきました。
登場人物がそれぞれとても人間臭くて、義を貴んでいて。
義についてちょっと小話を申しますと(幕末にも関連して)
なぜ、会津藩が最後まで幕府側についかたかというと
いろいろ複雑な事情があるわけですが、簡単に言ってしまうと
江戸時代初期に、徳川家光の異母兄弟の保科氏が会津藩に入封していたからです。
家光は実の弟すら殺したのに、ましてや腹違いの弟を従えたわけです。
家光は恩をかけた形となり、保科氏は末代まで徳川家に付くことを継承したわけです。
うーん。そういう「忠」だとか「義」という考え方は好きです。
そうは言うものの、なんとしても生きながらえようとする気持ちも好きです。
そして、吉村の長男の自己嫌悪さも共感できます。
それらが排反する事ではないと思いますが、時代の価値観が違ったとはいえ
現代の人々も似たような矛盾や葛藤を抱えているのだなぁと思いました。
因みに映画もチラッと見てしまったのですが、若干、脚色されていたりして、
映画そのものとしてもあまり良いとは思いませんでした。

「壬生義士伝」への2件のフィードバック

  1. 「新選組血風録」は読まれましたか?
    こっちは個々の隊士に焦点をあてた小咄集といった趣ですが、時折現代の視点からの解説が入って、京都に行ってみたくなります。

  2. おひさしぶりです。
    その本は存じておりません。調べたら、面白そうですね。
    本屋で見かけたら買ってみようと思います。

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