朝の支度

南青山のバイトを始めてもう1年ちょっとになります。
通勤につかう道もほとんど決まってきて、良い思索の場となっております。
だんだんとお気に入りの場所を通るといった感じです。
家を出てまず住宅地を抜けます。
通学でも使ってる道なのですが、とにかく静かなのと通りかかる通勤・通学の人たちを見るのがお気に入りです。(挙動不審だ・・・)
そして駅に向かうまでひたすら裏地をくねくねと歩きます。
途中にこじゃれたケーキ屋と米屋が並んであります。
ケーキ屋は季節によって、クリスマスの雰囲気だったり夏は水撒きなんかしてます。
米屋の軒先には年中猫がいて、ゴロゴロしているのが平和的です。
駅からは1時間ほど窮屈なラッシュを耐え忍ぶのですが、もっぱら読書の時間に費やします。
表参道に着くと、華やかな表通りではなくて、これまた裏路地を歩きます。
その通りにはお洒落なカフェ(入ったことないけど)とか粋な飲み屋(入ったことないけど)とかが
たくさん軒を連ねていて、朝の支度をしています。
カフェでは掃除をしたり、サロンに机や椅子を出したり、飲み屋には仕入れの食材が運ばれていたり、そのための車が盛んに行き来しています。
はっきり言って邪魔なんでしょうけど、そんな狭い通りを抜けていきます。
その路地を抜けて骨董どおりに出ます。
そこまで来ると人通りも多くなってきます。
スタバの前には青い目をした親子がくつろいでいたり、ダンディな親父が休憩してたりします。
そこで反対側に渡り、よく食べるレストランの前を通ります。
そこでは毎朝氷屋の車が止まっています。ナンバーを見ると大宮なので、ずいぶん遠くから来ているようです。
そうでなくても、昔ながらの氷屋は珍しいなぁと思いました。
だてにそこのレストランも高くないんだなと。(そんなに高級ではないんですけど)
そうしてバイト先に到着します。
それぞれ道行く人々に仕事があって、朝の支度があって
そういう彼らを見ていると、なぜだか急に彼らが羨ましくなります。