画を描き始めた頃

※たまにはまともな話を。
私が画を描き始めたのは中学生の頃。いや、それまでにも描いてしましたけど、中学の頃にアニメだとか漫画だとかジブリだとかに傾倒し始めた頃です。そのきっかけは近藤喜文さんという人の画です。彼の名前を聞いて顔が思い出せる人は相当のアニメ業界に精通してる人でせう。顔よりもむしろ彼の描く画の方がよく知られていると思います。
近藤喜文さんはスタジオジブリの制作スタッフだった人で、「もののけ姫」の制作を最期に残念ながら亡くなってしまいました。彼はスタジオジブリのほとんどの作品に関わっています。検索すると分かると思うので詳しいプロフィールは省略します。(特筆すべきは宮崎・高畑の後を継ぐ人だと言われていた。)彼の唯一の監督作品は「耳をすませば」で、私はその作品の影響から画を描き始めました。おそらく近藤喜文さんの画だからこそ描こうと思ったんだと思います。描こうと言っても最初は模写するのですが、彼の画の模写は難しく、宮さんの画の方が意外と簡単に模写できたんです。
徳間書店発刊のアニメージュという雑誌の巻末に「ふとふり返ると」というコーナーがありました。近藤喜文さんが1コマの画を寄せているコーナーでした。そのコーナーを楽しみに見ていたんですけど、彼の画はとてもすがすがしい感じがしました。1コマなんですけど、どこにも違和感がなく、見てるだけで楽しめるような作品ばかりでした。純粋とはまた違う爽快さがあるような気がします。「耳をすませば」の作品もそんな感じがします。特に最後の朝焼けのシーンなどは、ごみごみした街だけれどもこんなに綺麗に見える時があるというメッセージが込められていたと思います。純粋な彼らだからこそ見れたというのとは別に、「現実を知っているから相対的に綺麗なものを知っている」というような意味合いもあったと思います。そんな幸福論が近藤喜文さんの画から感じられるのです。
そんな深い意味を持った画を中学生のガキが再現できるわけもなく(いや、今もとても描けませんが)、いつしか漫画などを描き始めてしまったわけです。あの頃はアニメーションをやりたかったのかなぁ。時々そう思います。
↓暑くないけど、残暑見舞いです。
浴衣模様描くの大変だった。なにやってんだろオレ。


diary
水漏れ直りました。大家さんが直してくれました。

「画を描き始めた頃」への2件のフィードバック

  1. お久しぶりです。お元気ですか。
    僕も「ふとふり返ると」を読んで絵を描いたりするようになったので、ちょっとびっくりしたついでに思わず書き込んでみました。
    連載だったんですね。僕は(おそらくそれをまとめた)画集を本屋で衝動買いしました。引っ越しのどさくさで紛失してしまったのですが。買い戻そう。。
    駄文失礼しました。

  2. あわわ。
    お久しぶりです。
    私はまだ「ふとふり返ると」(←画集の方)は買ってないんですよね。今度機会があったら買おうっと思います。

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