文化庁メディア芸術祭(2004)

※1年は早いモノで。もうこんな季節です。
去年とは大幅にカテゴライズが変更され、それは納得いったんだけれども
そのせいか、全体的にパワーが落ちたような気がします。
それが率直な感想です。
意外によかったのが学生CGコンテストでした。
レベルも高くて、刺激的で、よかったです。
(身内も多くなったなぁ…と)
文化庁メディア芸術祭→http://plaza.bunka.go.jp/festival/
学生CGコンテスト→http://www.cgarts.or.jp/contest/scg/2003/index.html
それでは気になった作品をreviewします。


■アート部門
[大賞]デジタル・ガジェット6,8,9
満を持してクワクボが受賞した形だと思います。作品も面白いですし。
[優秀賞]パノラマボールとゼログラフ
頭の中がぐるぐると。。。これ動画になったらすごいなと。一番刺激を受けました。
[優秀賞]スリー
表現方法はともかくとして、コンセプトはよかったと思います。このコンセプトのブレイクスルーは大変だと改めて実感。
[優秀賞]E-BABY
PLEIXがまたやってくれました。でも、今までよりもメッセージが強くて、トーンも違いました。正統派アートって感じです。
[奨励賞]「青の軌跡」
部屋に置いておきたい感じ。
■エンターテイメント部門
…特に新鮮なのはなかったなぁ…。
■アニメーション部門
※全編みれたわけではないのであしからず
[大賞]冬の日
これは前に見る機会があり、全編みたのですが、はっきりいってこのようなコンセプトは好きではありません。多くの作家を寄せ集めるというのはずるいと思います。一つ一つの作品のレベルは高いのですが、トーンが整理されていないため統一感がなく、幻滅してしまいます。
[優秀賞]東京ゴッドファーザーズ
[優秀賞]茄子 アンダルシアの夏
この2作品はいつか見てみたいです。
■マンガ部門
[優秀賞]蟲師
個人的に画風が好きな作家さんだったので嬉しかったです。
※マンガの評価基準についてですけれど、マンガにも様々なジャンルがあります。今回、大賞を受賞した作品はいわゆる社会派と呼ばれる内容でしたが、社会的な意義を評価するのであれば、アート性の強い作品は不利だと思います。
□学生CGコンテスト
■静止画部門
[優秀賞]sprout of cosmos
スバラシイです。説明されなくても作品として見られるようにしてほしいです。
■動画部門
[最優秀賞]ホーム
文化メディア芸術祭も含めて、一等賞の作品だと思います。ショートフィルムとしても落とし込まれていて、表現方法もラディカルだと言えます。理屈ぬきに面白いです。
[優秀賞]MICROCOSM
これも説明を聞かないとわからない。ただ純粋に綺麗な映像だと感じ、表現方法は一級品です。
[優秀賞]Lights
どこかで見た気が…。そりゃそうでした。身内ですし。あとピクサーのあの作品へのオマージュも感じられました。今回は上映されてませんが、実はあとエピソード2もあって、それも面白かったです。
[佳作]接触
CGも編集も雑で学校の課題作品のレベルですけど、コンセプトは飛び抜けている気がします。これをブレイクスルーというのでしょう。これも理屈ぬきで面白かったです。
■インタラクティブ部門
[最優秀賞]ManGlobe
じわじわと面白みが湧いてくる作品でした。それに加えて、なんとも不気味。気持ち悪いです。生理的に気持ち悪いが、本質的に面白い表現になる代表例でしょう。
部屋に置いたら、本当に気持ち悪いけど、置いておきたいかも。
■U-18賞 ZUNNIRA WORLD
若いです。小学生ですよ。そんな見方はいけないのですが。そうでなくても、この作品のレベルは高かったと思います。自分の絵が描ける人は羨ましいです。