映画「ピンポン」

※最近、TVでやってたので、前にreviewしてなかったので。
 自称巨匠のI筒監督はけちょんけちょんに批評してたので「えー」と思ってしまった。私はすごくいい映画だと思った。少し音楽の使い方で疑問点があったけれども、その他はほとんど違和感なく見れたので、加えて、ストーリーがかなり好みの展開だったので、久々に満足点だった。みんなが言うほど窪塚の演技はイヤじゃなかったし、ARATAは何度見てもカッコイイし、他の共演者もかなり個性的で良かったと思う。あとTV用にカットしたらしく、無いシーンがあってちょっと残念だった。
 原作が漫画で、そこから映画化されて、いわゆる成功した例が少なく、そうでなくても、漫画に比べて映像の方が質が落ちる傾向がある。まぁ、確かに2時間の枠に抑える方が大変なわけで、それなりに漫画に思い入れのある人は映画の方を批判する人もいるだろう。しかしながら、漫画と映画では随分と表現方法に性質の差がある。当然、趣も変わってくる。むしろ、漫画を忠実に映画で再現するよりは、そのメディアにあった表現方法でストーリーなり、もっと言えばコンセプトすら変えても良いと思う。