映画「ピンポン」

※最近、TVでやってたので、前にreviewしてなかったので。
 自称巨匠のI筒監督はけちょんけちょんに批評してたので「えー」と思ってしまった。私はすごくいい映画だと思った。少し音楽の使い方で疑問点があったけれども、その他はほとんど違和感なく見れたので、加えて、ストーリーがかなり好みの展開だったので、久々に満足点だった。みんなが言うほど窪塚の演技はイヤじゃなかったし、ARATAは何度見てもカッコイイし、他の共演者もかなり個性的で良かったと思う。あとTV用にカットしたらしく、無いシーンがあってちょっと残念だった。
 原作が漫画で、そこから映画化されて、いわゆる成功した例が少なく、そうでなくても、漫画に比べて映像の方が質が落ちる傾向がある。まぁ、確かに2時間の枠に抑える方が大変なわけで、それなりに漫画に思い入れのある人は映画の方を批判する人もいるだろう。しかしながら、漫画と映画では随分と表現方法に性質の差がある。当然、趣も変わってくる。むしろ、漫画を忠実に映画で再現するよりは、そのメディアにあった表現方法でストーリーなり、もっと言えばコンセプトすら変えても良いと思う。

jazztronik

この夏、イチオシ注目株です。数多くのアーティストに楽曲を提供してきた彼ですが、遂にメジャーデビューです。マスメディアではあまり注目されていませんが、(parismatchの方がCMとかで有名になっている感じですが)今後、注目していきたいアーティストの一人です。
 私はあまりこの手の音楽は聞いたことなかったのですが、まぁ、徐々にこういうジャズ系統を聞くようになったわけです。技術的な事はよくわかりませんが、私は自分のなかでこういう系統は「Happyな音」と区別しています。ジャズとかボサノバが全てコレに属するわけではありません。Happyな音は聞いているだけで幸せになれます。夏のドライブにもってこいの音楽ですね。って、もう残暑になりつつありますけど。
jazztronik公式HP→
http://www.jazztronik.com/

私とピアノ

 最近、自分の20年あまりの時間を見直そうと、少し考えている。
 家族によると私がピアノを弾き始めたのは突然だったそうだ。いくらなんでもそんな事はあるわけもなく、たしかに理由がある。
 小学生の時、ピアノがわが家にやってきた。もうぼろぼろの古いピアノである。中学校の校舎改修に伴いピアノを引き取ったのだそうだ。CDを一枚も持っていないほど音楽に対して興味が皆無の少年は興味を示すはずもなく、しばらく放置されていた。
 中学生になり、あることをキッカケにピアノを弾き始めた。ただ単に憧れたのだ。その頃、私は勉強という道をあきらめ始めていたし、いわゆる表現することに興味を抱き始めていた時期だった。しばらくして、親にピアノ教室に通うかどうか聞かれたが、私にはそんな選択肢はまったくなく、ひたすら好きな曲を弾いていた。
 毎日のようにピアノを弾き、そして弾くだけでは満足がいかず、作曲をはじめ、音楽が好きになり、そしてCDを購入したとき、ジャケットの画に影響され画を描き始めていく。そんな巡り会いがあって、今の私があるようなもので、大げさかもしれないが、あの時、ピアノに憧れなかったら少しは私の人生も変わっていたかもしれない。
 ところが、大学生になり、ピアノを弾く機会はめっきり減った。周りにはピアノのうまい人はたくさんいるし、独学で弾くようになった人も何人もいる。絶対音感を持つ人はうらやましいと思うし、決して上手くなくても本当にピアノが好きな人がいる事も知った。一方で自分はピアノが無くても、作曲はできるし、生活はできてしまうし、たまぁにストレス発散に弾く程度である。実家に帰省しても、あの古いピアノを弾いてあげる機会も減った。
 ピアノのおかげで確実に私の人生は変わった。けれども今はピアノから遠い位置にいる気がする。もっとピアノの事を好きになってもいいかもしれない。決して上手く弾けるわけではないし、レパートリーは少ないし、絶対音感もない。高校の時に人前で発表する快感を味わったけど、その感覚はピアノでは無くても満たすことができる。これからはピアノを弾くということを純粋に陶酔したいと思う。
 ピアノを弾くとき心がけていることが2つある。
・ピアノを弾く前は必ず手を洗うこと
・鍵盤は強く叩かないこと
 一つ目は鍵盤が汚れると弾きにくいから。二つ目はうるさいから。たまぁに若さに任せて弾く人がいるけど、そういう弾き方はあまり好きじゃない。

CECIL

 いろいろ注目したい人たちはたくさんいるんですけど(音楽に限らず)、刺激は受けるけれども、自分は何もできていないような気がして、最近は控えていました。
 今回、注目したいアーティストは『CECIL』という集団。ある方面ではそれなりに有名だし、今更と言われるかもしれませんが。私事で、3月になって少し精神的に回復して(そもそも2月があまりにも沈みすぎた)、そんな矢先に聴いた曲が彼らの曲だったわけです。なんとなく「キテル」んです。理由なんてありません。昔の自分だと「なぁなぁとして嫌い」だと言っていたかもしれませんが。自然と流していても違和感がないような、良い意味で無難なのです。
 私は長期的精神的流れを「concept」と称していますが、その流れが彼らの音楽となんとなく合っているようなのです。現在は「cafe」から「walk」へ移行している最中なのですが、ちょうどどちらの要素も持ち合わせている音楽だと思っています。いわゆる、癒されるしポジティブにもなれる。
 加えて注目すべき事はカンバラクニエが中核メンバーとして参加していること。彼女はイラストレイターとしてかなり有名。あの「orange pekoe」のアルバムジャケットを描いた人でもあります。いろんなところで人はつながっているんだなぁと思いつつ。
CECIL HP:http://www.berry-records.com/CB/Frames.html

MUSIC VIDEO:A Vehicle for New Sensitivity

 先日、東京都写真美術館で行われている『MUSIC VIDEO:A Vechicle for New Sensitivity』に行って参りました。2月20日までなのでまだの人はお早めに。もともとMVは好きな方だったので少しは見たことがあったのですが、これはこれでかなりの衝撃で、技術と質の高さはそこらの映画やテレビを勝るものだと確信しています。前々から、単なるプロモーションとしてのロールを超えた表現として注目されてきたMVですが、特に今世紀になってからは、すでにデジタル技術の実験場ではなく、まさに「映像」と「音楽」の融合が決定的になってきました。
MVの種類 
MVには大きく分けて2種類あります。『LIVE型』『STORY型』です。今まではほとんどがLIVE型でその表現方法にしのぎを削ってきたのですが、次第に映像に『STORY』が含まれてきます。歌詞のイメージや、まったく違うがトーンは損なわないものなど。現在では『LIVE型』『STORY型』も融合し更に新しい表現を追求している時代です。ショートフィルムみたいな試みもいくつがあります。既にただ音にタイミングを合わせて映像を当てる時代はとっくに過ぎ去りました。
これからのMV
 『A Vehicle for New Sensitivity』を日本語にすると『新しい感受性をのせて』となります。別にMVに限ったことではなく『表現』と包括的な意味合いからして、多くの人が『感受性』の重要性を感じ取っているのではないでしょうか。いわゆる「私はクラシックが好きだから~」とか「~こそロックだ」とか、もはやカテゴリに分けることは不可能になりつつあります。価値観の多様性が原因だとしても、イイものは限りなくイイのです。主義や形式を度返しして、個々の感受性がそれに反応するかが問題になります。様々な感受性が誕生し、吸収され、更に新しい表現につながり、これからもそうなるでせう。
Director:Michel Gondry

[The Chemical Brothers/STAR GUITAR]
[The Chemical Brothers/LET FOREVER BE]
[Daft Punk/AROUND THE WORLD]
etc…

 とにかく熱くて格好良すぎます。どうして海外のMVはここまで熱くなるのか不思議です。生理的に気持ちよすぎるのです。
その他、注目の楽曲etc…

[CORNELIUS/DROP DO IT AGAIN]
[砂原良徳/LOVEBEAT]
[石野卓球/Polynasia]
[TAKKYU ISHINO featuring TABITO NANAO/ラストシーン]
[電気グルーヴ/Nothing Gonna Change]
[FANTASTIC PLASTICMACHINE/BEAUTIFUL DAYS]
[Mr.Children/君が好き]
[SUPERCAR/YUMEGIWA LAST BOY]
[Beck/The New Pollution]
[The Rolling Stones/LOVE IS STRONG]
[AIR/Hoe Does It Make You Feel]
[Kraftwerk/MUSIQUE NON STOP]
あと中野裕之さんがディレクターをした洋楽があったのですが忘れてしまいました。

上の展示以外で個人的に気に入ってるMVetc…

[Bonnie Pink/Tonight the Night]
[電気グルーヴ/Shangri-La]
[電気グルーヴ/Stereo Night]
[宇多田ヒカル/traveling]
[宇多田ヒカル/Can You Keep A Secret]
[宇多田ヒカル/SAKURAドロップス]
[宇多田ヒカル/FINAL DISTANCE]
[FANTASTIC PLASTIC MACHINE/CTIY LIGHTS]
[椎名林檎/真夜中は純潔]
[椎名林檎/茎(STEM)]
[中谷美紀 with 坂本龍一/砂の果実]
[SUPERCAR/LUCKY]

とりあえず、思い出したものから羅列したのでまだまだあると思います。