ロンドン五輪サッカー雑感

結果としては男子は4位、女子は2位となりました。
男子は開催前はGL突破すら不安視されてましたが、蓋をあけてみればあれよあれよと勝ち進み、まさか3位決定戦で日韓戦になるとは夢にも思いませんでした。残念ながらメダルには届かなかったですが、前評判を考えればすばらしい結果だったと思います。
女子の方は金メダルを誰もが期待していたのですが、惜しくも銀メダル。内容の方はW杯の時よりも数段レベルアップがしている印象でした。まさにチャンピオンにふさわしい強さがあったように思います。
周りを見渡せば男子と女子でベスト4に入っている国は日本しかいないのですから、サッカー界としては贅沢なため息なのかもしれません。確かに敗戦は悔しいけれども、長期的にはとしても日本のサッカーの先行きは明るいと思います。
極力、試合は見ることができたのでそれぞれの試合や個々人の雑感は下記に。

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サッカー五輪代表選考雑感

FW以外は大きなサプライズはなかったかなぁという感じでした。
黒い噂ではアディダス枠だったんじゃないかとかささやかれてましたが、たぶんセレッソメンバーが多いということと、高さと、最近の調子の良さから杉本を選んだなのかなと思います。とはいえいきなりスタメンとも考えにくいので、永井か大津をトップに置いた、ある意味でゼロトップのような感じになるのかもしれないです。2年前のアジア大会の印象に近いかも。
事前に試合もあるのでそこである程度の戦い方が分かるとは思いますが、メンバーを見た印象としては、初戦のスペイン戦は何が何でも”引き分け”をもぎ取るくらいの意気込みを感じました。関塚さんは若干弱気みたいですけど、期待値はやや低い位の方が戦いやすいと思いますし、あと20日あまりですが初戦を楽しみにしたいと思います。

五輪代表選出の雑感

トゥーロン国際を見てだいたいの序列ができたんじゃないかなと思いつつ、選手選出の雑感です。
基本的にはOAはなしの方向で。
・GK
GKに関しては権田がほぼ確実かと思われます。東京FCでもレギュラーだし。控えは順当にいけば安藤かなと。他に居ないというのがなんとも。。。もし権田が怪我でもすればOAの可能性はあるかも。
・DF
まずCBについては鈴木、濱田、山村の順。山村は守備的MFもできるし、というか監督は好きそうなのでなんだかんだで連れて行きそう。OAがあるとしたらまず補強対象になるポジションかなと思われるものの、吉田とか槙野辺りが噂になっていますが、複数ポジションをこなせる阿部ちゃんとか伊野波を個人的には推してます。
SBについては右の酒井はほぼ確実。あとは左の酒井か比嘉か大岩か、あと實藤もいる。横一線という感じ。もしかしたらOAもあるかもしれないけど、適当な人が思いつかないです。
・MF
守備的MFからいくと扇原と山口のセレッソコンビと山本はほぼ確実。トゥーロンで村松がいい感じだったので滑り込むのかなと。ただしOAを考えると補強候補にあたるポジションだと思います。扇原は個人的には一押しではあるものの、コンディションやゲームメークにはまだまだ難もあり(というか中1日で3試合連続フル出場とかちょっとしんどい)。そんな中で監督の愛弟子の中村憲剛の招集も噂されてますし、うーん迷いどころでしょう。
攻撃的MFというか2列目は激戦区で、まずは香川が招集できるかどうかで諸々変わってきそうな気がします。順序的には香川、東、清武から招集したいと思われ。あとは、原口、大津、山田、山崎と続きますが、最終予選から頭角を現した齋藤や、今回のトゥーロンでのコンビネーションを見ると、宇佐美、高木(次男)が入ってくるかもしれないです。ただ2人は次の五輪出場資格もあるはずなので若干考慮されるかもしれないです。とはいえ宇佐美はやっぱり格が違うのを見せつけあれた感じでした。水沼はうーん厳しいかも。
・FW
2列目をMFに考えると、ここではCFだけになります。まず、大迫はほぼ当確。あとは大津のCF起用もある程度いい感触を得ているようなので、あとは思い切って冒険はできるんじゃないかと思います。一応、トゥーロンで結果を出した指宿。ポテンシャルで期待されている杉本。で、宮市を招集かって話もありますが、関塚さんだと永井の方を呼ぶだろうなぁと思われます。
ざっくり言うと攻撃陣はそんなに心配ないけど。守備は不安。先制されるとゲームメークもぼろぼろだったのでボランチもやや難点。GKは権田がいればなんとかなるんじゃね。という感じです。
18人って少ないなぁ。

祝五輪出場!

友人からチケットを恵んでいただきサッカーU-23五輪代表 対バーレーン戦を見に行ってきました。
引き分け以上で五輪出場権獲得ですし、ホームゲームですし、久しぶりに国立ですし、大変いい雰囲気の試合でした。

先制点をあげた扇原選手(中央)
試合展開はというと、前半はそこまで攻め急いでいたようには見えませんでしたが、なかなかシュートまで繋がらず、時々カウンターを喰らって危ない場面がありました。
後半に入ると得点のニオイがただよってきた矢先に緊急地震速報が鳴り響きました。ぐらぐらと座席がゆれ遠くのポールもしなっていました。で、試合はどうなるかというとそのまま続行。まぁ身の危険を感じるほどではなかったものの、家にいる妻と息子の安否が気がかりになりつつ、試合展開も気になりつつ。そうこうしているうちに扇原の先制点が決まりました。そしてその数分後、清武の追加点が決まりほぼ試合は決したようなものでした。その後は危なげなく試合を支配し、清武の惜しいシュートもありましたが、いい雰囲気のまま試合終了。めでたくロンドン五輪の出場権を獲得しました。
試合後は関塚監督の挨拶があり、水掛があり、胴上げがあり、ウイニングランがあり、観戦ならではのイベントが楽しめて、とても良かったです。息子にはいつかこういう雰囲気を味わって欲しいなと思った次第。
今後はメンバー選考を楽しみつつしばらくはJリーグを楽しみたいと思います。

ウズベキスタン戦雑感

ここ最近サッカーの試合が多くなってきて嬉しい限りです。Jリーグも開幕しますし。
さて久しぶりにA代表の試合を見たのですが、まぁ残念な結果でした。
一応公式戦とはいえ事実上消化試合なわけで、両チームともそれぞれの思惑があったと思われます。
で、メンバーはというと、おそらく現状のベストメンバーを組んできたようでした。藤本はアイスランド戦でのパフォーマンスを認められてのスタメンなのかなと思います。あとは海外組のテストのような印象でした。試合全体の雑感としてはウズベキスタンの高プレッシャーに遠藤・長谷部がつぶされてしまったことが決定的だったと思います。
前線でボールがキープできず、サイドでも組み立てができず。失点シーンは日本が前掛かりになったところをカウンター一発でやられてしまいましたが、ウズベキスタンの方がよく走れていました。コンディション不調の感は否めなかったですが、それの影響を省いてみても、課題というよりは今の日本の限界が見えたような気がします。メンバーの賛否両論はあるものの、基本的な戦い方は変わりません。現状できる手は尽くしたものの、そうこうしているうちにずるずると寄り切られた感じです。前半の岡崎のシュートが決まっていれば状況はもう少し好転していたでしょうけども、日本対策のお手本みたいな試合になってしまい、最終予選はこういう戦いが多くなってきそうな気がします。
Aマッチでないと海外組が招集できないとか、海外組のコンディションがよくないとか、これは日本ひいてはアジアの宿命みたいなものなので、ここは協会に頑張ってもらうしかなさそうです。スタメンがほぼ海外組とか数年前に比べれば贅沢な悩みみたいなものです。次は3ヶ月後ということなので、けが人の復帰も期待しつつ、ひとまずは五輪予選となでしこの試合を楽しみませう。
ウズベキスタン戦の後で行われたなでしこJAPANの試合ですが、試合巧者というかきっちり勝ち星は拾って、試したいことは全部やって、男子とはステージがまるで違うなぁと思いました。状況がまったく違うので単純比較はできませんが、強いチームはたとえコンディションが悪くても勝ちきれるものなのだなと思いました。
さて、五輪の男子の方ですが、だいぶ状況は良くなりました。扇原よくやってくれました。原口は頼もしくなりましたし。マリノス勢の活躍もあったので個人的にはほくほくです。6~8割方は五輪出場が決まったようなものですが、引き分けではなくきっちり勝って五輪出場を決めて欲しいです。(とはいえバーレーンも侮れないですけど)