とかく、みなさんは桜の事を『めでたい』花だと思ってるでしょ。実のところ、そうでは無いんです。
3月4月は卒業とか入学とか就職とかいろいろめでたいことがあって、そう言うイメージがすっかり定着してしまいましたが、
どちらかというと古来から『妖』や『狂』の意味合いの方が強いのではないかと思います。
昔々のお話ですが、人が死ぬと墓石の代わりに桜の木を植えたというような話もあります。
桜の木の下に居ると気が狂ってしまうと言う話もあります。
『めでたい』から花見をするのではなくて、いわば不思議な覚醒を味わうために人々は花見をするのではないですかね。
科学的には桜の花粉にはミネラル分と麻薬的な成分が含まれているようですけど・・・。
すでに東京では桜が満開ですが、皆さんは「咲き始め」と「満開」と「散り始め」いつの時期に桜を見るのが好きですかね?
私はだんぜん「散り始め」。ほとんどの友人もそう答えました。あの「儚さ」「わびしさ」日本人の心ですよ。
参考文献
・梶井基次郎:「桜の樹の下には」
・坂口安吾:「桜の森の満開の下」